第4章 見えない告白
「ちゃんが、本気でニノのこと好きなんだと思ってたから言わなかったんだけど、ちゃんと逢った日から、ニノなんかおかしいんだよ。いつものニノと違うとゆうか。
やけにテンション高いなって思えば、急に沈んでたり。
そのせいで、仕事にも多少影響でてんだよ。
……俺は、ちゃんがそうさせてると思ってる」
「…ちょ、翔ちゃん!」
フォローしてくれてる相葉さん。
「……ニノのこと、本気で好きとかじゃないなら、これ以上ニノを振り回すのはやめてくれないかな」
…………ほんっと。
櫻井さんの言うとおり。
止めどなく溢れる涙。
「……ぁ、あの…ちゃん、あのね……」
引き続き、フォローしてくれる相葉さん。
でもね、その必要はないですよ。
「……っ、ありがとう、ございました」
大切なことがわかったから。
櫻井さんの言いたいことが、わかったから。
あたしは、驚いている二人を残して自分の家に帰った。
帰ってから、少し頭ん中整理したくてお風呂に入った。
『ニノのこと、本気で好きとかじゃないなら、これ以上ニノを振り回すのはやめてくれないかな』
櫻井さんの言葉が、リピートされる。
あたしって、ほんとだめだ。
…………二宮さんが、好きです。
ファンとしてじゃなくて……一人の男性として、あたしは本気で二宮さんを好き………なんだ。
櫻井さんのあの言葉で気づいたんです、あたし。
……いつの間にか、好きになったってました、二宮さん。
あたしの、この想いは、いつか伝えられる日が来ますか?