第4章 見えない告白
「いや、まじで美味いね。翔ちゃん好きかも笑笑」
「それは良かったです(*^^*)」
ハンバーガーも食べ終わり、ドリンクで少し休憩しているあたしたち。
「そう言えばさ、ニノとどうなったの?」
……来たかそれ。
忘れてたんだけどなぁ……。
あたしが明らかに表情が曇ったのに気付いた相葉さんは、分かったと言った。
「ここじゃ話せるようなことじゃないもんね。人も多くなってきたし、とりあえず帰ろう。」
相葉さん……。
「……はい。」
「ちゃんさ、家で話さない?」
外に出るやいなや、そんなことを言い出す相葉さん。
「わ、あたしのですか?!」
「え?あ、別にちゃん家でもいいけど、帰って来てるんでしょ?」
「……ぁ。……えっじゃあ……」
「俺ん家だよ。何度かあるよね?入ったこと」
「あ、いゃ、その、入ったことはありますけど……
迷惑じゃないですか?」
「迷惑なわけないわ笑笑 俺も今日オフだからちゃん誘ったんだよ」
それでも、頷かないあたしに相葉さんがにやりとした。
「ウチの方がバレる確率が少ないんだけどなぁ」
……く、くそぉ……。
相葉さんに先手を取られるなんて……。←軽く失礼
「それに、ちゃんもすぐ帰れるんだから。ね?」
その言葉にあたしはやっと頷いた。
オートロックを解除し、あたしたちはマンションに入る。
12階に着いて、相葉さんが鍵を取り出そうとする。
でも。
「あれ、俺、鍵がねぇ!どうしょっ」
「えぇ!?どうするんですか!」
「落としたかなぁ……」
相葉さんは、そう言ってバッグの中、体中を探した。
すると。
「うるさいなぁ、もう」
「っ!?!?!?」
「しょ……ちゃん!」
相葉さんの家から出てきたのは、確かに櫻井さんだった。
『なんで……』
ハモったあたしたちを笑いながら、ま、入りなさいと櫻井さんは言った。
「まじで、なんで翔ちゃんがいるの?てか、どうやって入ったの?」
「どうやってって、あなたが鍵を忘れていくからあなたの家は空き巣状態だったの。だから、俺が守ってあげてたの、おーけ?」
そう言いながら櫻井さんは、鍵を人差し指にかけてくるくる回した。