第4章 見えない告白
相葉さんの無邪気な笑顔と上目遣いに、やられて結局行くことにした。
言ってることはよく分からないんだけどね……笑
「ちゃん、どこ行くの?」
「お腹空いてますか?」
「あー、空いてる!」
「じゃあまずは、腹拵えしましょう。あの、Ptie Mink(プティ ミンク)ってカフェ、知ってますか?」
「あ~名前は聞いたことあるけど、行ったことはないんだ。美味しいんでしょー?」
「そうなんです!カフェなのに、朝昼のセットがあるんですよ。」
あたしが説明すると相葉さんは、早く食べたいなぁって言った。
しばらく歩くとお店に着いた。
「ここ?」
「そうです。」
あたしたちは、お店の中に入った。
「2名様でよろしいですか?」
あたしは相葉さんだとバレないように、代わりに答えた。
「では、こちらへどうぞ」
店員さんが奥の席に促す。
「ご注文が決まりましたらお申し付け下さいませ。では、ごゆっくり」
あたしは、店員さんが行ったのを確認して相葉さんにメニューを渡す。
「どれも美味しいですよ」
「うーん、どれも美味そう(*^^*)」
相葉さんはしばらく悩んでいたけど、メニューを閉じた。
「あのさ、ちゃんのオススメはある?」
「…あ、オススメというか、あたしはここに来るといつも、セットを頼みますよ」
「じゃあ、同じでいい?」
「え、あ、あたしは別にいいですけど……笑
じゃあ、あたしが頼みますね」
あたしは同じセットを2つ頼んだ。
すると、ものの数分で美味しそうなセットが運ばれてきた。
「うわぁ、美味そう」
相葉さんは目を輝かせてそう言った。
「食べてみてください」
あたしに促されて相葉さんは、ハンバーガーを一口食べた。
次の瞬間、目を丸くさせたと思いきや、うめぇ!と叫んだ。
「……ちょ、相葉さんっ!!」
あたしは小声で注意した。
「あ、……ごめん。つい、美味すぎて……f(^^;」
相葉さんはいつもの無邪気な笑顔で次の一口をかじった。
相葉さんて、こうゆうとこ抜けてて、らしいっちゃらしいのかもしれないけど……こりゃ、メンバーさんは大変だろうな
あたしは、ホントに美味しそうに食べる相葉さんを見て、思わず笑っちゃった。