第1章 本編
「峰のいう通りだったぜ…」
俺は墓参りにきた。勿論、チーズサンドを持って。
「俺、もう負けねぇから!」
再び誓った。負けないことを。峰の居る場所で…
そして俺は関東大会を迎えた。相手は手塚率いる青春学園。しかし、D1はまさかの敗退。部内に不安が立ち込める。
「激ダサだな、お前ら」
俺はコートに立った。勿論勝利するために。
「おらぁ!うろたえてんじゃねーぞ!勝つのは氷帝だろが!気合い入れて応援しろ、アホ!」
俺はそんな不安は微塵もない。勿論、パートナーの長太郎も。相手が誰であろうと俺達は勝つ。ただそれだけだ。
「一…球…入…魂!」
『ゲームセット。ウォンバイ氷帝!宍戸・鳳ペア ゲームカウント6-3!』
俺達は勝利をおさめた。
『満足のいく試合ができたか?』
「…いえ」
『ならば次の試合で満足してみせろ。ご苦労 行ってよし!』
監督には、本当に感謝している。俺はこいつとダブルスができて良かった。俺は空を見上げた。
「なぁ峰…見ててくれたか?」
「?宍戸さん、何か言いました?」
「何でもねぇ!行くぞ!」
「えっ!?あっ待って下さい!宍戸さーん!ι」
俺は走り出した。新しいパートナーと共に…
── いつまでも応援してるよ… ──
「…あぁ」
俺は今走り出したばかりだ。
この果てしなく続く大空の彼方へ…
END.
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