第1章 変わらぬ毎日
階段を降りるとき少し目眩がした。
まぁ…大丈夫だよね。
そう思った時だった。
「ミリア大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
「あんま無理すんなよ」
「ありがとう」
シリウスはいつもすぐに気づく。
幼なじみだからかな?
純血の名家に生まれ、たまたま家がシリウスの家の向かいだったため
ブラック家とマーガレット家は親しい。
毎年ブラック家で開かれるダンスパーティーにもよく誘われるし
マーガレット家で開かれるダンスパーティーには毎回ブラック家が参加している。
そういえば、もうすぐクリスマス。
もうすぐ、ホグワーツでのダンスパーティーがある。
やっぱり今回もダンスパーティーにはシリウスと踊ろうかな…
でも多分、シリウスは違う子と踊るんだろな…
ちらりと隣をみるとシリウスと目が合った
「「あのさ」」
するとぴったりハモった。
「あー…シリウス先言って?」
「いいのか?」
「うん!」
「ミリアはダンパ誰かと踊るのか?」
「うぅん。決まってない」
「じゃぁ、俺と踊らないか?」
「もちろん!」
するとシリウスはにこっと笑った
「ミリアの言おうとしてたことはなんだったんだ?」
「私もシリウスを誘おうとしてたの。
でも誰かと踊るんだろなって思ってたんだ」
するとシリウスはくすくすと笑う
「俺も全く同じこと考えてたんだ!」
「私たち、こういうの多いよね」
つられて私も思わず笑う。
ほんとに私たちは考えていることが同じだったりすることが多い。
話すのも同時で同じことだったりすることが多いから双子みたいとも言われる。
でもほんとに私達はお互いの癖も好きなこと、嫌いなこととかがわかる。
だから相手が何を考えているのかも
だいたいはわかる。
「今日の朝ごはんは何を食べようかなー」
今日は…
昨日はあんまり野菜とフルーツを食べてないからとりあえず朝はフルーツを食べようかな
なんてことを考えているとシリウスが
口を開いた。
「昨日は野菜とフルーツあんま食ってねぇだろ?とりあえず朝飯はフルーツとなんか食えば?」
さすが。
でも…
「フルーツと紅茶だけがいいな」
「いや、他にもなんか食え。
最近お前あんま食ってねぇだろ?」
ほんとにシリウスはよく気づくよね。
とりあえず大広間にいくことにした。