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禁断×ヴァンパイア

第8章 転校生


ピチャピチャ

部屋中に濡れた音が響く
僕は今、お兄ちゃんを受け入れている

リタ「む…んん…」

頭のかいてんがまわってきた気がする
そろそろ大丈夫かも

ヨル「っ」

リタ「ぷ、はぁっ」

僕の口は兄の血によって汚れた
でもまだたりない

なんでだろうな
大丈夫なはずなのに

ヨル「もう、平気なのか??」

リタ「ん…平気」

ヨル「俺の血を受け入れるのって怖くないのか??大丈夫なのか??苦しくないのか??」

リタ「…」フルフル

僕は黙って首を振る
別になにかの現象は起きないみたい

ヨル「そっか…だけどお前はまだ寝てろ」

と言うと、お兄ちゃんは僕の頭に
手を置いて、頭を撫でてくれる

少しひんやりしてゴツゴツした
男な人の手 でも暖かく感じる

気持ちいい


ヨル「じゃ、なんかあったら呼べよ」

一言だけのこして、お兄ちゃんは部屋を
出ていった


リタ「ふー…」

唇にお兄ちゃんの肌の感触が
残っている

僕はそれを感じながら眠りについた











コンコン


リタ「…」


コンコン



リタ「ん…??」

音がする…
なぁに??なんの音―??


うっすら目を開け、音がする方
窓の方に目をやった


リタ「?!」

窓の向こうには深い森であったメイド―
え、なんで?ここ二階じゃ…

メイドは一階の屋根へ立って
リタの部屋を覗いていた

そしてお辞儀をし口を開いた
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