第3章 転校生
「ちょうどいい、僕も体育なんだ。」
わくわくしているみたい。こんな小さい学校なら、それほどたいした偶然でもないのに。
3人で一緒に、次の授業へ移動した。マイクはおしゃべりで、ほとんどひとりでしゃべっているから、こっちは気が楽だった。
(マイクは原作通り、ベラに気があるみたいね。)
十歳までカリフォルニアで暮らしていたそうで、国語のクラスも一緒みたい。今日であった中では、一番ましな人だ。
体育館に入りながら、マイクは質問してきた。
「あのさ、君、エドワード・カレンに鉛筆でも突き立てたのかい?奴があんなふうになるなんて見たことないよ。」
ぎょっとした。あきらかに、あれは彼のいつもの態度ではなかったんだ。もしかしたら、これで何かが変わってしまったかもしれない。
『具合でも悪かったんじゃないの?どこか苦しそうに見えたけど・・・。』