第3章 転校生
するとベラは驚いたように、本当にそうか確かめてきた。少し居心地が悪くなり、荷物をまとめていたら、
「君たち、シグレ・サクラとイザベラ・スワンだろ?」
と、男の子が聞いてきた。視線をあげると、あどけない顔をした男の子がいた。明るいブロンドの髪を丁寧にジェルでそろえてつんつん立たせて、親しみやすい笑顔を向けてくる。この子やベラ、アンジェラはくさいと思ってないみたいだ。
ベラは、微笑みながら「べらよ」と、訂正した。
「僕はマイク。」
『「どうも、マイク。」』
「次の授業の場所案内しようか?」
『ありがとう。でも、体育館に行くところなの。』
「たぶん、あたしたちだけで見つけられると思う。」