第3章 転校生
ひとりだったらもっと早く切りあげたはずだけど、私はベラとジェシカと彼女の仲間と一緒にずっとテーブルについていた。
初日は授業に遅刻したくない。新しく知り合った子たちのひとりのアンジェラが、次の生物のクラスで一緒だった。
教室に入ると、アンジェラは黒い理科室用の机についた。机はほどんど埋まっていた。というより、アンジェラの隣か、エドワードの隣しか空いていなかった。
先生に用紙にサインしてもらおうと通路を進むと、エドワードの横を通り過ぎた。
すると、私が通り過ぎた瞬間、突然座ったまま身体をこわばらせた。そしてこっちをじっと見ると、奇妙な表情を浮かべて視線を合わせてきた。
私はびっくりして、とっさに目を逸らした。
その時、あることに気付いた。黒い瞳をしていた。漆黒の瞳を。