第7章 07
「大丈夫、忘れる。
....この気持ちは、まだ消せる」
宏光「オレは、消せないよ。
あきらめない」
真っ直ぐに、見つめられた
宏光「オレの家、母子家庭だったんだ。
今の親父は、再婚相手」
そうなんだ…
宏光「仲良くやってるよ。
店を継ぐのは、めんどくせーけど。
親父、オレたちの事、本当に大切にして
くれてるし…
母親も、悩んだと思うけど」
そう言って、少し微笑んだ
宏光「幸せそうな2人を見てると、
この形になるために…
2人で暮らしてたんじゃないかって、思うよ。
あの頃は、大変だったけど・・・
背負わせる訳でもないし、
ツライわけでもないと思う」
みっくんは、私を見つめた
宏光「2人、一緒にいる事で…
半分になってく。
結婚とか、そう言う事はまだ先だろうし、
子供の事とか、考えなくていいんじゃない?
半分にしてあげたい。
一緒にいたい。
それが、太輔の気持ちだと思う」
一緒にいたい…
ただそれだけで、受け入れていいの…
太輔は、つらくない?