第7章 07
宏光「人の気持ちは、伝えないと
わからないし、届かない事もある。
でも太輔は、伝えたかったんだと、
思うよ」
嬉しかった…本当に
私も…
「1人でがんばるって、決めたから、
迷惑かけたくない」
涙が頬を伝う
宏光「それって、太輔の気持ち
考えて言ってるの?」
まだ若いのに、
私なんか
「伝えたら、本当の気持ち伝えてしまったら、
背負ってしまう…優しいから」
宏光「泣いて、1人で背負って、
それで太輔は、嬉しいと思う?」
それが、太輔のため。
宏光「オレずっと、ひとみちゃんの事
見てたよ。
店で見かけて、柊聖と仲良くなって、
本当にがんばってると思う。
それをオレが、半分にしてあげたいと思うよ」
.....え
宏光「こうして話せるようになって、
本当に嬉しい。
でも…仲良くなって思う事、
ひとみちゃん、太輔が好きだよね」
ドキッ
宏光「ごまかせない気持ち、
消せないんじゃない?」