第16章 『もう一度』
天姫「はぁ…本気でそろそろ1人でやってください。まとめてじゃなくてコツコツ日頃からやってください。
ぶっちゃけ一週間で部屋をここまで使い潰せるのがすごいです」
・・・ダメすぎだけど
ハンジ「そう?普通に使ってるだけなんだけどな〜
あ、ところでさ次の調査行けるようになったの知ってるよね?
………天姫はどうするの?」
天姫「……。それが終われば巨人の脅威は去ったと考えられ人類は壁外を取り戻す。そうなれば私の初めの任務も終わり、ここでの役目も終わります。
木の葉へ帰ります」
私はハンジ分隊長の目を見てしっかりと告げた。
ハンジ「そっか……。行かないで欲しいってのが本音だけど天姫を引き止めるわけにはいかないからね。
帰る方法がわかってから2年間もこの世界の人類の為に命を掛けてくれたんだ。せめて何か私達にさせて欲しい!」
・・君のおかげで人類はここまでこれたんだ。せめて何かお礼をさせて欲しい!!
天姫「ありがとうございます。
お礼なんていらないですよ。この成果は調査兵団が手にしたものです。私がもたらしたものではありません。お気持ちだけいただきますね」
そこで話を一旦打ち切って私はポケットから一つの巻物を取りハンジ分隊長に渡した。