第15章 『嘘と別れ』
天姫「ね、いいことでしょ?」
・・・イタチさんがこれ以上恨まれるのは辛いからね、せめてこれからのサスケの未来は救われるように。
サスケ「お前、これ話してよかったのかよ」
天姫「サスケが話せって言ったんじゃん。
それにいつか言わないとって思ってたからいいんだよ。」
私はそう言うと柔らかく笑った。
すると、サスケがゆっくり近づいて来て私を抱きしめた。
そんなことをされるとは思って無かったので私はビックリして印を解きかけた。
天姫「危なっ!!!え、サスケ???」
・・・ちょ、いきなりどうしたの??
サスケ「ありがとう。」
そう一言言ったまま、サスケは動きを止めた。
天姫「ん、こちらこそだよ。」
いつもとは何か違うサスケにフフっと笑いながらそう答えた。
すると、
サスケ「好きだ」
耳元でそんなことを囁かれた。
天姫「ぇ//// 」
・・・いきなり何て色気のある声で囁くの!?
しかも好きって…。
私は一瞬思考が停止したがすぐに我を取り戻して返事をしようとしたらサスケに手で口を遮られた。
サスケ「返事は帰って来てからでいい。
早く帰ってこいよ、いつまでも待っててはやらねぇからな」
・・ふっ、なんだよそのアホヅラは
そう言って離れて行くサスケを顔を真っ赤にしたまんま見ていた。
天姫「わかった///」
・・・まさか告られるとは思わなかった
私のその答えを聞くとサスケは不敵に笑いながら光の花の中へと進んで行った。
そんなサスケを私は顔面真っ赤な状態で見送った。