第15章 『嘘と別れ』
サスケ「…ああ。わかってんなら早く言えよ。サクラみたいに確約なく行くのは…嫌なんだよ。」
・・兄さんは約束してもすぐ破るけどな…天姫、お前が約束したことを破らねぇことは今までの付き合いでわかってんだよ。信用してるんだよ。
天姫「…絶対に とは言えない。今から自分を送る術を見つけないといけないから。
でも、約束するよ…何十年先になろうと皆に会いに行くって。」
サスケ「守れよ」
・・一人で何処かに行くなよ
天姫「うん。
サスケは存外に寂しがり屋だよね、イタチさんのこともだしね。
あ、ここで一つ良いこと教えてあげるよ。
イタチさんと暗部で任務一緒したとき、いつも貴方の事を話してたよ。大事な弟なんだって。
それはうちは一族を滅ぼす前の晩もそう言ってた」
サスケ「!?何でお前がそんな時のイタチの言葉を聞いてんだ!」
・・おい、もしかして…!
天姫「そう、私もうちはを滅ぼす命令を上から受けてた。なんと言っても私は一族を皆殺しにしてる前科があるからね。命令しやすいでしょ?
でも、イタチさんに俺一人でやるって押し切られたの。一人で私みたいに背負わなくて済むように私もやるってずっと側にいたんだけど最後の最後で車輪眼で気絶させられたの。
でも、イタチさんは強いね。任務の後も貴方や里を守るために動き続けた」
・・・あの人の行動に私も勇気を貰った。
サスケ「……」
私の話にサスケは無言を貫いた。