第15章 『嘘と別れ』
天姫「先生、皆に話せてよかったです。
これで本当に思い残すことはないですよ。
…暗部の時から長い間お世話になりました。」
そう言って深く頭を下げた。
皆それを聞いて私を止めようと腰を浮かしかけたが、それをカカシ先生が止めた。
ナルト「なんで止めるんだってばよ!!」
カカシ「天姫にしかできないんだ。」
・・聞き分けるんだ。
天姫「ナルト、これは私にしかできないことなの、それに皆に本当の事を打ち明けれて、しかも受け入れてもらえて、私にもう思い残すことわないよ!
だから、皆に恩返しさせて」
私はそう言ってナルトの手を握った。
私がここに残るのは自分の意思であるということと、私の望みを叶えさせて欲しいと頼むために。
私はそのままナルトの返事をまった。
ナルト「…わかったってばよ…。
でも、絶対に後から戻ってこいよ!!」
・・こんな形で最後なんて嫌だからな!俺の家族もお前だけなんだってばよ!!やっと知れたのに…
天姫「ん、わかった。
じゃあ、私が戻った時にはナルトは夢を叶えてて?私はナルトの夢が叶うのを手伝いたかったんだよ。だからナルトを元の世界に還せる力を持ってたことは本当に私の誇りだよ!
それに、クシナ叔母さんとミナトさんの息子だ、ナルトなら叶えられる!」
・・・そろそろ時間だね
私はそう言うとナルトから手を離して皆を振り返りニコリと微笑んだ。それから柏手を一つ打ち、結界を解いた。