第15章 『嘘と別れ』
ナルト「天姫ってば話すのが遅いんだってばよ!!その話を聞いて俺たちがお前を嫌うわけねぇってばよ」
ナルトの言葉に更に私の目から涙は溢れた。
でも、ナルトにはまだ隠してることがある。
でも、前ほどの恐怖は感じない。
皆が私の事を受け入れてくれたから。
罪だと、これが罰なのだと自分に言い聞かせ続けて誰にも話すことなく過ごした自分…。
私はそんな自分をようやく解放してあげれたと思った。
天姫「ごめんね…でも、私の事を受け入れてくれてありがとう。」
私は涙で濡れた顔に心からの笑顔をのせて微笑んだ。
こんなに軽い気持ちで笑えたのは一体いつぶりか…いや、初めてだ。
家族からも道具として見られ、里の皆からもあの葛之葉の人間だと 何を考えてるかわからない子だと様々な言葉の刃を向けられ私に安心してわらえる場なんてなかった。
私はひねくれてたんだなぁと改めて気づいた。
こんな近くに私を思ってくれる人が沢山いた。
人の心には敏感な方だと思っていたが自分に対する良心にはかなり鈍いみたいだ。
でも、気づくことが出来てよかった。
天姫「あと一つ聞いて欲しいのとがあるの。これは特にナルトに関係することなの」
私はもうひとつの秘密を打ち明けるべく、話を自ら切り出した。