第15章 『嘘と別れ』
天姫「……今更打ち明けるのは卑怯かもしれないけど私の過去のこと聞いて欲しい。」
私がそう皆に頼むと、勿論だと皆が頷いてくれた。
それを見てみんなにポツポツと過去を語った。
私が暗部の任務で一族に手を掛けたことを…
殺した事に対して言い訳をする気は一切ないが、私はサスケの反応が一番気になった。
私がやったことはうちはイタチと同じことだからだ。
サスケはイタチのことを一族の仇だと憎み続けてきた。
サスケ「お前…それって」
・・こいつも里の命令で家族を殺した…。
天姫「こんな風なことが起きない限り話すつもりは無かった。これもイタチの時と同様に極秘任務だから…私がお墓まで持って行く予定だった。」
サスケ「話してよかったのか?」
・・こいつも里の犠牲者。
そして、あの時に既に暗部に入るほどの実力を認められてたのか。
天姫「聞いてて何を言ってるの。
まあ、ここは里とは違うから話しても時効ってことで。
あ、でも戻ってから火影様に話したことをチクらないでね」
私は苦笑いを浮かべながらサスケにそう言った。
私が帰れた時に怒られるからね、とつけたして。
サスケに切れられると思ったが、そうはならなかったことに私は内心 安堵と驚きが入り混じっていた。