第15章 『嘘と別れ』
カカシ「天姫、もう俺に説明していいだろ?こいつらにもな」
・・ハンジのおかげで天姫と話す機会が出来てよかった
天姫「………。はい」
・・・このままはやっぱり駄目か
私は観念してポツリポツリと話出した。
術は時空間忍術と思われているが根本には錬金術が絡んでいて時空の歪を起こす為には膨大なエネルギーがいること。
そのエネルギーに私の神通力がいることは話したと思う…
でも、この世界では一族が崇めていた天狐の加護がなく、私の身体を糧に術を行う必要であること。
その糧に差し出すのが何かは私にもわからない。その時次第だということ。
天姫「糧に少し何かを差し出すだけだからそこまで心配はいらないんです。さっき白い光に包まれてたのは私に糧となる資質があるかを証明してたの。あの光が白以外で輝いていたら私は死んでたでしょう。偽物を差し出そうとした罰として。
それと差し出す量も運ぶ人数が四人だからそこまで問題じゃないと思うよ」
・・・自分を糧にするとか言ったらほぼ間違いなく止められるのわかってるから隠してたのにな
カカシ「お前ねぇそう言うことは先に教えててよ…。ビックリするでしょうが」
・・こいつ、本当に大事なことを隠す癖が強すぎだろ…。
天姫「すみません。」
・・・皆優しいの知ってるからね、停められたら止まっちゃうかもしれないのが怖かったんだ。
決意が揺らがないようにしないといけなかった。ハンジさんに邪魔されたけどねー
軽い口調で言ってくるカカシ先生に合わせて軽く笑いながらそう謝った。