第15章 『嘘と別れ』
天姫「リヴァイさん達は私から少し離れてて下さいね。特にハンジさん!」
・・・突っ込んでこられたら一緒に飛ばしちゃんかもしれないしね。
ハンジ「えー!もう少し近くでみたいよ!!」
・・カカシがさっきから変だな。もしかして…天姫を残すことを知ってるのはカカシだけ?なら…………他の皆とは挨拶もなしに分かれる気なのかい!?天姫!!
天姫「危ないですからダメです。」
リヴァイ「お前はおとなしくしてろ!」
・・天姫のやつこっちに1人で残る選択をして本当にいいのか?…他の奴らは気にしてねぇようだが……。まるで知らねえみたいだ。
それぞれの思いを抱いたま術の準備は進み出した。
私は前持って巻物から出していた扇子と装飾の施された小太刀を手にした。
そして地面を踏みしめた。
シャンッ
一歩目で髪の色が銀髪へとかわり
シャンッ
二歩目で目は赤眼へ
シャンッ
三歩目で服が白装束へ
シャンッ
四歩目で白装束に金糸で描かれた狐が浮かび
シャンッ
五歩目で私に狐の耳と尾が生えた。
私の足下に描かれたのは五つの頂を持つ五芒星。
最後にその頂点を結ぶように円を刻んだ。
これで舞台は整った。