第14章 『必ず還すから』
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ハンジ「天姫!!待ってよ!!」
・・早っ!!ちょ、本当に早いよ!!!
天姫「…。」
・・・何で追いかけてくるの…。まあ、どうせ逃げ場はないんだからもう捕まれば楽か…。
私はそう思って足を止めた。
ハンジ「はぁはぁはぁ…!やっと、止まってくれた!」
止まった私に息も絶え絶えの状態でガシリと肩を掴まれた。
天姫「はぁ、別にそんなにならなくても晩ご飯になったら戻るつもりでしたよ?」
・・・こんなのは私の細やかな現実逃避でしかない。もう覚悟も出来てる。
ハンジ「え!?そうなの!!
…でも、やっぱり追いかけて正解だよ」
・・顔に出てなくても天姫が部屋を逃げるように出て行ったってだけで理由には十分だよ。
天姫「っ!!…ハンジさんって鋭いですよね」
・・・何でバレるかな…里の人達なら一切気づかないのにね。
ハンジ「そう?
まあそれはいいや!
それよりさ、天姫のことを教えてよ。」
天姫「…それを聞きたいなら部屋でカカシ先生から聞けばよかったのに。
どうせその話を今2人にしてるでしょうし」
・・・リヴァイさんはほとんど知ってるけどね。
あ、エルヴィンさんに怒られてるかもだ
ハンジ「そうだけど!
私は天姫から聞きたいの!!」
私はそう言うハンジさんに「そっか…」と小さく呟きなら、あの木の枝に行きましょうと行って前にリヴァイさんと話した木に向かった。
私はそこでリヴァイさんに話したことと同じことを話した。