第14章 『必ず還すから』
カカシ「手紙のことだな」
カカシ先生は手紙の内容を話し出した。
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寺を見に行くだけで遅いぞ!
と、言いたいところだが状況が状況だ。
…お前達が世界の境界線を超えてる事は分かっている。
原因となった術についても分かった。
術の名は時空天征だ。
これは葛乃葉一族の中でも天狐の依代である者しか使えない血継限界だ。
発動者は天姫の叔父に当たる者だ。
そして、お前達が行った寺は葛乃葉一族の所有地だ。そういうことからあの寺には術がかけられていたようだ。
今まで報告がなかったのは皆、異界に飛ばされていた可能性がある。
そしてここからが本題だ。
この術は術者がその場にいる場合は術者以外を還すことができる。
術を仕掛けた本人は既に死んでいる。
なので今の術者となり得るのは天姫のみだ。
これより新たな任務を命ずる。
天姫以外の7班は帰還せよ。
五代目火影
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カカシ「…という文だ。俺たちはこの命令に従う」
・・天姫を連れて行くにはどうしたら…
ここでは調べるにも資料がない
エルヴィン「それは、天姫を残すということでいいのかな?」
その問いかけにカカシ先生は沈黙を通したが、その沈黙こそが肯定を示していることはこの場にいる誰もがわかっていた。