第14章 『必ず還すから』
カカシ「先ずは…天姫のことからだな。」
カカシ先生はふぅと下に息を吐き出してから2人へと視線を上げた。
エルヴィン「ああ」
リヴァイ「…」
・・あいつの過去か…。
カカシ先生は先ず、私の一族である葛乃葉について説明を始めた。
それは私が一族の者から受けていた扱いについてだった。
皆から、表では崇められ…裏では疎まれ蔑まれていたこと…
天狐の依代が得ることのできる神通力について。
カカシ「天姫はあの歳で神通力をほぼ完璧に扱える。歴代の中でも群を抜いていた。
葛乃葉一族が錬金術に特化していて科学者として優秀だということは話したな。」
エルヴィン「ああ」
カカシ「だが、忍びとしての才には恵まれず日陰者扱いだったんだ。
民から有り難がられるこたもあれば、何をしているか解らない と冷たい目で見られることも度々あった。」
と、私が生まれるまでのことを大まかに語った。
リヴァイ「…だが、あいつが生まれたってわけだな」
・・彼奴からも聞いていたが扱いの酷さは想像以上かもしれねぇ
カカシ「!!リヴァイ、天姫から聞いていたのか?」
・・あいつが話すとはな
リヴァイ「ああ、壁外調査の前にな」
・・知ってるってことはカカシも暗部とやらだった可能性があるのか
エルヴィンさんにリヴァイさんは「何故言わなかったんだ」と言われたが「言わないで欲しい」と頼まれたからだ と返した。
カカシ先生にもどこまで聞いたのかと問われたのでリヴァイさんはあの時についてを話した。
カカシ「リヴァイはほぼ知っていたのか」
エルヴィン「私は初耳だったけどね」
カカシ先生には驚かれ、エルヴィンさんには責めるような視線を向けられたが一切を気にせず「 手紙とこれがどういう関係なのかを説明しろ」 と催促した。