第12章 『森の中で』
一足先に敵の元まで来た私は相手に捕まらないように足、腕、脇と身体を動かすのに必要な筋肉の部分を切りまくった。
まだ女型の巨人は動いていたが、逃げるのは無理と判断したののか、手でうなじを守って木に背中を押し付けた。
そこまでした所でミカサとリヴァイさんが追いついた。
リヴァイ(1人でここまで追い込んだのか)
ミカサ(私のやることない)
3人揃ったので直ぐに先ほどの策戦に移行したが、私が巨人の動きを殆ど封じてるので私とミカサでエレンを救出する方に回った。
リヴァイさんが手で合図を出した瞬間に作戦通り動いた。
リヴァイさんは目にも留まらぬ速さで巨人の首から顎を削いだ。
そして一旦離れてからもう一度頬の筋肉めがけてブレードを構えた。
天姫「っ!ミカサ!!ダメっ!!!」
私はリヴァイさんの右後ろからうなじを狙ってるミカサを見つけて叫んだ。
私の予測通りうなじを狙ってくると巨人も踏んでたようでそこめがけて来るミカサをはたき落とそうと手を振りかざした。
天姫「っ!!」
・・・ギリギリか!!
私は起爆札のついた苦無を巨人の手の甲をめがけて投げ、爆風でミカサを吹き飛ばした。
その間にリヴァイさんは頬の筋肉を削ぎ落としたので私は開いた口からエレンを引っ張り出してから、木に打ち付けられて動きが鈍ってるミカサも拾いリヴァイさんと一緒にその場を離れた。
振り返って巨人を見たらまるで泣いてるかのように私の目に写った。