第12章 『森の中で』
しかし、捕らえられている巨人には変化がなかった。
代わりに森全体から物凄い地響きが響いてきた。
ミケ「っ!!!!エルヴィン!!すごい数が来ている!!」
天姫「っ!巨人の足音がこんなに!!
それに、ガスの音もする…。
入口で止められてた巨人が一気に中に押し寄せてるんだ!!!」
そう気付いても意味はなく、直ぐそこまで巨人の大群がやって来ていた。
しかし巨人達は私達のことを素通りし、捉えている巨人目掛けて突っ込んでいった。
エルヴィン「なっ!自分を食わせているのか!?
総員 女型の巨人を守れ!!!」
エルヴィンさんの指示によりその場にいた兵士達が一斉に群がってる巨人に飛び掛かって行った。
その間にエレンのみこの場を逃げる指示を受けていた。
さらに、そな場に駆けつけたリヴァイ班の人達を護衛に何としても逃げろと命令されていた。
こうして離れていくエレン達を見送り私もリヴァイさんと共に巨人を駆逐しまくったが、雌型の巨人を死守することは出来ず残骸だけが残っていた。
落胆や悔しさといった感情が多くの兵士に見られた。
しかし、すぐに気持ちを持ち直す必要がでた。
「団長!!女型の巨人が現れました!!」
エルヴィン「やはりか! リヴァイ頼んだぞ」
・・あれは巨人の身体を食わせて本体だけが逃げたんだ。これであいつの中に人間が隠れている可能性が殆ど確信に変わった。
リヴァイ「ああ」
リヴァイさんはその指示に従い、女型の巨人を追いかけた。
私も特に命令はないがリヴァイさんを追いかけた。
そして走っていくと森の幹や地面に信じられない光景が広がっていた。
天姫「っ!!!
ペトラさん…オルオさん…グンタさん…エルドさんっ!!!」
・・・あの人達が殺られるなんて!