第12章 『森の中で』
私達はある森の一角を通り過ぎた。
その数秒後に私達の後ろから来ていた奴が通り過ぎたのと同時に何処かにいるエルヴィンさんの指示が聞こえた。
エルヴィン「打て!!!」
ザシュッ!!
シュパパパパ!!
木の至る所から拘束具が飛び出して来た。
天姫「すごい」
私は後ろを振り返った時にまた光景に感嘆の声を上げた。そして初めて私達を追いかけてきていた物の正体を知った。
その正体とは、巨人だったのだが体格が女体のような巨人だった。
まだ巨人を見た回数が少ないためはっきりとは言えないが殆どの巨人には性器が無く、体格は男性に近い物だったのだ。
これらのことから、この巨人が珍しい物だという考えが確信に変わった。
天姫「あの巨人…よく見かけてるのとは型が違うみたいですね。」
・・・あれが目的だね。
あ、あそこでハンジさんが騒いでる。
とリヴァイさんに話しかけたのだが返事がないことを不審に思いリヴァイさんがいたと思う方を振り向いたらそこに姿はなかった。
あれ?と思い辺りを見るといつの間にか捕らえた巨人の額の上にいた。
巨人のことを考えてて移動したことに気がつかなかったようだ。
天姫(やっば!考え事で回り見てなかった!)
私は慌ててリヴァイさんのところへと向かった。
天姫「ふう、リヴァイさん声かけて欲しかったです」
・・・やばかったよ、本当に
リヴァイ「あ?お前がぼけっとしてるのが悪りぃんだ。」
目線は足元の巨人に目を向けたままそう言い返してきた。
確かにその通りなので私は何も言い返すことができなかった。
なので話を逸らすために巨人について聞いた。
天姫「これが目的ですか?エレンを餌にしてでも釣った」
リヴァイ「っ!?……ああ、そうだ。」
・・こいつの勘の良さには驚かされるな
天姫「…この巨人もエレンと同じですか?」
私がこう聞くとリヴァイさんは目を少し見開いた。
しかし、何も言葉は発さなかった。
天姫「その無言は肯定ですね。でもその顔からすると確定ではないのかな?
あ、今それを調べるのが目的でさらに巨人について知るのが最大の目標ですね?」