第12章 『森の中で』
天姫「右翼が壊滅的被害を受けたにも関わらず進行をやめなかったからです。
あの被害を目にしたら、あれだけの被害を受けてもなお進むだけの理由がある、と考えるのが必然です」
ふわりと微笑みそう答えた。
その顔は相手からすれば薄気味悪い程にいい笑顔として映っているだろう。
天姫「まあ、目的はもうすぐわかるでしょうから説明はなくても大丈夫です。
それに邪魔をするつもりは一切ありません!」
先程までの雰囲気を一瞬で消し、軽い口調でそうつけたした。
そしてしばらくすると森に大きな足音が響き始めた。
音は右翼があった方から聞こえるがこんな大きな音を出すようなものに出会ってない。
私はこの音が聞こえ出したその時から緊張を高めた。
そして私達から離れた場所から悲鳴に混じって何かが潰れるような音が聞こえて来た。
リヴァイ「おい、葛之葉。この先にミケとエレンがいる。
そこに俺たちも合流するぞ」
エルヴィン「私は指示を出さないといけないから先に行ってるよ。
リヴァイ、後は頼んだぞ」
リヴァイ「ああ」
・・捕まえろよハンジ。
私とリヴァイさんはそのまま森を駆けた。
私とリヴァイさんはここからエルヴィンさんと分かれてエレンの元へと向かった。
天姫「足音が近づいてる」
・・・もしかしてエレンのいるところに向かってる?
そうこうしているうちにエレンに追いついた。
リヴァイ「そのまま全速力で走れ」
エレン「っ兵長!それに天姫さん!」
その一言だけ告げ、私達は全速力で森を駆け抜けた。