第11章 壁外調査
エルヴィン「かまわないよ。逃げるメリットが君たちにあるなら」
・・どう出る? カカシも油断ならないが、天姫もだね
カカシ「…そうだね。俺たちが逃げるメリットはない。
だが、エルヴィン。
貴方から離れる訳にもいかない。こちらも戻る情報を集めてる身なんでね」
・・これでも断られたなら分身を忍ばせるだけだけどね
エルヴィン「ふむ、君達の言い分もわかるがダメだ。
…と言ったら君たちは隠れて付いてくるんだろ?
なら初めからわかる所にいてくれた方が助かる。
天姫、君の同行を許可しよう。
君の錬金術は役に立つからね」
エルヴィンさんの一言目に私は分身をどうやって付かせようかと考えたが、その言葉の続きに拍子抜けした。
ほぼ確実に却下されると考えていたからだ。
だが、正々堂々いれるのはこちらとしても願ったり叶ったりなので私は素直に従うことにした。
天姫「いいで
ナルト「俺がいくってば
カカシ「待て」
私がそう返事しようとするとナルトが遮り、そして更にカカシ先生に遮られた。
天姫「カカシ先生?」
・・・ナルトも…
私は手で前を遮るカカシ先生を不思議そうに見た。
カカシ「エルヴィン、俺ではだめか?」
・・天姫のその顔…暗部の時に近づいてる。今の天姫を1人にするのは避けたい…
エルヴィン「物資を生み出す術をカカシが使えるならそれで構わないよ」
天姫「…カカシ先生。何を心配してるのかはわかりませんが私は大丈夫です。
錬金術は私しか使えません。
もう答えは一つですよ? ここで付いて行かなくてどうするんですか?」
・・・カカシ先生は優しくなりましたね。昔は私の事を心配することなんてなかったのに。
私はそう言い、エルヴィンさんの方に歩み寄った。