第10章 活動開始!
天姫「…呼び出された理由は、私の一族である葛之葉一族が里への裏切りが発覚したからでした。
葛之葉一族は他里に決して流しては行けない錬金術についてや木の葉の里に伝わっている多くの秘術の情報を流したことでした。
これは里に暮らす者たち全てを危険に晒しかねない非情な行いです。決して許されることではない。
私はこの話を聞いた瞬間頭が真っ白になってました。だって私は何も知らなかったんですから…。
幾ら里に反感を持っているといってもこんな事をするとは思っていなかったんです。
きっとこの時私は顔面蒼白になってたと思います。
そして火影は私に
『全ての葛之葉の一族の者を消せ』
と命じられました。
他の人に滅ぼされるなら私は自分の手を赤く染める道を選びました。
私は命を下されてから里の皆が寝静まっている間に全員を殺しました。
葛之葉で忍なのは私だけです。たかが科学者の実力じゃ私から3秒も逃げる事なんてできません。」
私はふぅと息を吐いた。久しぶりに空気を吸ったみたいで胸がドキドキと脈打った。
私はどうやら息を吸うのも忘れていたようだ。
リヴァイ「…なあ、命令は一族全てを消せ、なんだろ?何故お前は生きてる?」
・・これだとこいつも死んでるはずだ
天姫「それは、私がこの事に一切関係していなかったからです。
………それでも同じ一族が犯した罪、償うべきだと私も思っていました。
だけど里は錬金術という秘術を失うことは避けたかったようで私だけを残すことにしたんです。
それに私は葛之葉の長の娘。次期当主だったから立場的にも残すのにピッタリだったんです。
それでも自害という道もあったのに私はその道を選ばなかった。
アカデミーでの友達と会えなくなるのが嫌だから、っていう幼稚な理由で死にませんでした。
この任務をこなした時から私は抜け忍やスパイの暗殺の任務も多く回ってくるようになりました。
………こんな感じですかね。こんな話聞いてくれてありがとうございました。
…極秘事項だったから誰にも話すことは許されなかったんでずっと頭の中でもやもやと残りつづけていたんです。おかげでやっと過去に出来そうです。」
・・・リヴァイさんに聞いてもらえて良かった…
元の世界では絶対に許されないから
私は話す前より胸の中が軽くなったのを感じた。