第10章 活動開始!
天姫「私の一族は全員科学者なんです。
そのおかげでこの錬金術という私の一族でしか使う事の出来ない技を生み出す事ができた。
だけど、その頭の良さから里の情勢、経済。さらに他の里の情勢、経済も素早く把握しその打開策から追い落とす策まで一瞬で頭が回ってしまった。
そのせいで一族は、時には里から絶大な信頼を寄せられ過度な期待を背負い、
時には他の里に情報を流しているのではと疑いの眼差しを浴びました。
その事に不満を漏らす者が年月が経つにつれ増して行きました。
私に物心が付いた頃には周りの大人達はほとんど里への反感を胸に抱いていました。」
私は目をフヨフヨと泳がせながら少し気恥ずかしそうに少し間をおいてから言葉を繋げた。
天姫「私は…あー、自分で言うのも変な事なんですけど一族の皆から“神童”と言われるほどに才能に恵まれていました。文武両道というやつです。
この一族は基本頭は良いんですが運動はからっきしで忍者になる者はいませんでした。なので忍びの長が納める里で強い権限を表立って持つことがなかなかできませんでした。
なので、私の存在は一族にとっては格好の材料でした。
私はそんな大人達の考えが嫌いで仕方がなかった。唯一私に普通に接してくれたのはずっと世話をしてくれた婆やだけでした。
そんな私が暗部に所属したころは他里に密偵として忍び込んだり、他の暗部の忍との情報のやりとりの中継役なんかをしていた。
そうして一年ぐらいした時私は里で一番偉い人である火影様に呼び出されました。」
どんどん私の人殺しの真相が近づいてくるに連れて、私の手は汗で濡れていった。
リヴァイさんは私を急かすことなく、黙って静かに耳を傾けてくれている。