第10章 活動開始!
エルヴィン「それは無理だ。
必ず誰かを中に残してもらわないといけない。」
天姫「……人質ですか」
エルヴィン「ああ。そうなる。
この条件が呑めないのなら壁外遠征に同行を許すことはできない」
カカシ先生はしばらく思案していたが最後にはこの条件を受け入れた。
エルヴィン「ありがとう。助かるよ。
では、後日誰が行くかと残るかを教えて欲しい。」
カカシ「ああ、わかった」
天姫「あの、これだけですか?」
・・・え、これだけ?私いる?いらないよね?
エルヴィン「ああ。私からはこれだけだ」
エルヴィンさんは何かわけ知り顔で笑っている。
私は何かあるということはわかるが具体的な事が一切わからなくて困惑した。
何があるのかを考えていたら今まで静かにしていたハンジさんが声を発した。
ハンジ「ねぇ天姫!今から巨人の事を語り合わない!!」
と、キラキラした目を向けながらそう言ってきた。
私はこの言葉に「え、何処で?てか、今それ言う!?」と疑問と驚きが頭の中に上がってきた。
声には出さなくて済んだか表情にモロに出ていたのだろう。ハンジさんが「えーダメ?」と上目遣いで聞いてくる。
私はその光景が異様過ぎて表情が引きつってしまったと思う。