第7章 -失恋-(高尾和成)*★
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『すんませーん。1-Bの高尾です。
遅くなりましたーー。』
入学してすぐ
委員会をクラスで決めた時
オレはジャンケンに負けて、
保健委員になってしまった。
部活の時間削られるから、
イヤだったのに。
委員会初日、集合場所の教室に行くと、
オレが最後だった。つか、遅刻。
『はい。じゃぁ遅刻した…
えっと、高尾くん?
高尾くんが1年生の代表者で決定ね♪
あとは皆さん、昼休みの保健室当番、
よろしくお願いします。
では、今日はこれで終了です。
お疲れさまでした。』
皆一斉に立ち上がって、
教室を出て行った。
『ちょっ…あの!代表者ってなんすか?
オレ、部活あるしそんなの…』
『遅刻した人が文句言わなーい!
部活は遅刻しないのに
委員会は遅刻してもいいの?』
『そぉゆうわけじゃ…』
『事情があるにしろ、
遅刻はやっぱりダメだし、
嫌々引き受けたのかもしれないけど、
引き受けたからには責任持って、
自分の仕事をしなきゃ。ね?』
怒っていると思っていた篠崎さんは、
最後は優しくオレを諭すように言った。
『…はい。すみませんでした。』
『ふふ…。はい。よくできました。』
ドキン…ッ。
篠崎さんが微笑みながら、
オレを見上げていた。
『あ、まだ自己紹介してなかったね。
3年の篠崎ふたばです。
一応、保健委員会の委員長なの。
あと、昼休みの保健室当番のペア、
わたしとだから、よろしくね。』
『えっ⁈マジっすか⁈』
『イヤなの〜?怒りすぎたかなぁ?』
『いやいや、逆っす!めっちゃ嬉しいです!』
オレはテンションがあがっていた。
『ふふ…。高尾くんて面白いね。
あ、わたしも部活行かなきゃ。』
『篠崎さん、何部なんすか?』
『わたし?テニス部だよ。
だから、日焼けして真っ黒(笑)
高尾くんは何部なの?』
『バスケです。』
『バスケ?清志のトコかぁ。』
『清志?』
…っ⁈
彼氏か…?