第6章 -マイ-(青峰大輝)★
-青峰side-
「はぁ…。あのなぁ…。
そりゃマイちゃんは巨乳だし、
可愛いけどな。」
「……。」
まいみは黙ったままだった。
「別にオレはなぁ、
おまえがいればいーんだよ!」
「…え?大輝…あの…。」
ここまで言ってまだわかんねぇのかよ⁈
「だから…その格好も
おまえのほうがいーしよ…。」
改めてまいみを見た。
やべぇ…さ…触りてぇ…。
「や…っ。」
まいみは慌ててパーカーを着た。
「なんで着るんだよ⁈
脱いだり着たりわかんねーな!」
「大輝が見るんだもん‼︎……胸…。」
「あぁ⁈当たり前だろ?
だけど、オレ以外の前で
その格好すんじゃねーぞ。」
「するわけないでしょ‼︎」
即答するまいみが、
なんだか可愛くて嬉しかった。
「あとなぁ…キライとか
オレに言うんじゃねーよ。」
さっき「キライ」どころじゃねぇ…
「大っきらい」って言いやがった。
「だって…胸しか見てないし。」
「だから、目の前にありゃ、
そりゃ…見るだろ?」
オレは隠しきれてない
まいみの胸元を見つめた。
つか、見るだけじゃなくて
今は触りたいの我慢してんだっつーの。
「大輝は見すぎだもん。ヘンタイ。」
「ヘンタイヘンタイうっせーよ。」
オレはまいみを抱き寄せた。
「だ…いき…?」
「好きな女の胸…
見たいと思っちゃいけねーのかよ?」
オレはさらに力を込めた。
少しでも気持ちが通じるように…。
でも、今まで散々こいつにも
当たってきたし…
それでも見捨てないでくれたが、
こんな言い方じゃ
拒否られるかもしんねーな。
「大輝…?好きって…?」
「何回も言わせんな。」
…チュ。
「大輝…⁈」
まいみは今日1番真っ赤だった。
「オレも言ったんだから、
おまえもちゃんと言えよ。」
まいみがギュッと抱きついてきた。
「大っきらいじゃないよ。」
「なんだよ、それ?」
「大っ好き!!大輝、大好き!」
「…よし。」
オレもさらに強く抱きしめた。
「まいみ…好きだ。」