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〜Mint Candy Story〜

第6章 -マイ-(青峰大輝)★


-まいみside-


マイちゃんの写真集見てたら、
このルームウェアと
まったく同じのを着た
マイちゃんのページがあった。



こんな服…着なければよかった。
いくら可愛い服でも、
マイちゃんにはなれない。


大輝はやっぱり
マイちゃんしか見てない。
そう思ったら、
なんだか悲しくて涙が出てきた。


「大輝なんか大っきらい!」


思わず叫んで、
わたしはパーカーを脱ぎ捨てた。
マイちゃんと同じ服なんか
大輝の前で着てたくなかった。


でも、帰ろうとしたら、
大輝に引っ張られて…



なぜか大輝に抱きしめられていた。




「ちょっ…やだ。大輝⁈はなして!」


離れようとするけど、
大輝に力でかなうわけがない。



「なに怒ってんだか知んねーけどな!
オレにキライとか言うんじゃねぇ!」



大輝はわたしを抱きしめたまま
起き上がった。



「お、怒るに決まってるでしょ⁈
わたしはマイちゃんじゃない‼︎
マイちゃんと比べないでっ‼︎」


…っ。


思わず言っちゃった…。
ど…どぉしよう…。



「は…?おまえ…それだけか…?」


呆れたように大輝が言った。



「な、なにが…?」


「はぁ…。おまえ、オレが
マイちゃんとおまえを
比べてると思ってたのかよ?」


「比べてる…」


わたしはジッと大輝の横にある
マイちゃんの写真集を見た。


「バッ…‼︎
おまえ、バカじゃねーの?」


「ひどっ‼︎大輝に言われたくない。」


「おまえとマイちゃんは別格だろ?」


「そんなのわかってるもん!」





そんなこと…
そんなハッキリ言わないでよ…。



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