第6章 -マイ-(青峰大輝)★
-青峰side-
やべぇ…
可愛いとか
思わず本音言っちまった…。
こいつは勘違いしてっけど。
で、勘違いしてると思ってたら、
マイちゃんの写真集見始めやがった。
やべっ!
さっきのやつバレんじゃねぇか!
「うわっ…水着もすごい…
やっぱり可愛いね〜。
あ、でもワンピとかもあるんだ…
普通の服も……⁈」
ずっと変なテンションで、
写真集見てたまいみが、
やっぱりあのページで固まった。
なんかいろんな意味で…恥ずい…。
「おいっ。もういいだろ?」
とりあえずまいみから
写真集を取り上げた。
まいみは無言だった。
なんだ…?珍しいな…。
…⁈
まいみの目に涙が溢れていた。
「まいみ⁈おい…どうしたんだよ⁈」
「…キライ…。」
「…?なんだよ?」
「大輝なんか大っきらい!」
「うぉっ…⁈おいっ!
なにやってんだよ?」
なんなんだよ⁈
つか、大っきらいとか言いやがった。
それだけでもわかんねぇのに、
いきなり泣き出しやがった。
それだけでテンパるっつーのに…
こいつ、パーカー脱ぎやがった。
やべぇ…。
やっぱり中もマイちゃんと一緒だった。
パーカー着て
チラっと見える感じもいいが、
やっぱ全部見えるのも…いい。
鎖骨のあたりから胸元まで…
こいつ…こんなだったか…
って、それどころじゃなかった。
「大っきらいって、どういう意味だよ⁈」
「そのまんまの意味っ‼︎帰るっ‼︎」
まいみは窓に足をかけた。
「おいっ‼︎待てよっ‼︎」
オレはまいみの腕を掴んだ。
「はなしてっ‼︎」
「おいっ‼︎」
「やだやだっ‼︎はなしてってば‼︎」
バサッ…
ドンッ‼︎
「…いって〜。」
強く引っ張りすぎて…
つぅか、抵抗しすぎだろ…
オレを下敷きにして、
まいみが上に乗っかっていた。
「いた…い。もうっ‼︎引っ張らないでよ‼︎」
まいみが少し起き上がった。
起き上がったまいみの胸元が、
ちょうどオレの目の前にあった。
さっきよりやべぇ…。
気づいたらオレは
まいみを抱きしめていた。