第6章 -マイ-(青峰大輝)★
昼休みのことを思い出していたら、
メールがきているのに気付いた。
…あれ?大輝からメールきてた。
なんだろ…。
《今すぐ来い!》
相変わらずオレ様だなぁ。
って、8:00にきてる…。
返信してないし、怒ってるかな…。
はぁ…。行くかぁ。
…。
ふと鏡に映った自分の姿に気づく。
『これ着て青峰くん押し倒しちゃえ!』
そう言った美央のことばが頭をよぎる。
ちがうちがう‼︎
わたしは1人で首を横に振る。
でも、この服ちょっと胸…
気になるな…。
最近…胸が大きくなったせいか、
ピタッとした胸元が気になった。
大輝の前で胸を強調するのは、
マイちゃんを意識してるみたいで
なんだかイヤだった。
やっぱり着替えようかな…。
でも…この服可愛いし…
秋香たちが言ってた通り…
可愛い服ならちょっとくらい
意識してくれる…かな。
そこまでいやらしく
強調ってわけでもないし…
わたしは結局その格好のまま、
窓をつたって大輝の部屋に行った。
ガラッ…。
「大輝〜?」
大輝はベッドで寝ていた。
よりによって
マイちゃんの写真集を顔に乗せて…。
人呼び出しといてなんのよ…。
「だーいーきーっ‼︎起きろっ!」
わたしは大輝のベッドの横に立ち、
仁王立ちで大輝の顔を覗き込んだ。
って、マイちゃんの写真集が
顔に乗ってるんだけど…。