第6章 -マイ-(青峰大輝)★
-まいみside-
PM8:20
はぁ…気持ちよかった。
お風呂からあがって、
化粧水してボディクリームを塗って、
新しいルームウェアを着た。
柔らかいふわもこ生地の
ショートパンツ、
同じ生地のキャミソールにパーカー。
中に着る部屋着用の下着も
同じ柄だった。
髪はまだ乾かしてないから、
上にまとめたまま…
うん…なかなか可愛い…かな?
可愛いルームウェアに
テンションがあがり、
鏡を見て自己満した。
なぜこんなに可愛いルームウェアが
一式揃っているかというと、
仲良しの友達が3人で
プレゼントしてくれたから。
誕生日でもなんでもないんだけど…。
ラッピングも
3人でしてくれたらしかった。
・・・・・・・・・・・
今日の昼休み…
『絶対まいみ似合うと思って♪』
『うんうん!
これ着て青峰くん押し倒しちゃえ!』
『家、隣でしょ⁈見せに行きなよ!』
秋香と美央と早希が
とんでもないコトを言いながら、
手渡してきたのは、可愛いルームウェア。
嬉しいけど…
『大輝の前で着るわけないでしょ!
大輝には”マイちゃん”がいるもん。』
そう。大輝はわたしなんか見ていない。
マイちゃんが大好きだ。
堀北マイと河北まいみ…
ヘタに名前が似てるから、
よけいにめんどくさい。
『ま〜た始まった〜。』
『まいみのマイコンプレックス〜。』
『でもこれ着ればぜーったい
青峰くん、イチコロだってば♪』
ちなみに3人は彼氏持ち。
こうやってわたしをからかうのが
お決まりのパターン。
『大輝はおいといて…
なんで誕生日でもないのに…』
『いーのっ!
これ着れば女子力あがるし、
青峰くん、絶対気に入るから‼︎』
『そうそう♪とにかく1回くらい
青峰くんにそれ着て見せてみてよ。』
・・・・・・・・・・・
とにかくこのルームウェアが
3人のオススメらしく、
結局わたしは3人からのプレゼントを
もらってしまった。
家が隣っていっても…
大輝の部屋なんか最近行かないし。
WC終わって…
やっとちょっと
元に戻ってきた感じだし…。
そりゃわたしだって
マイちゃんにヤキモチ妬くみたいで
イヤだけど…
わたしと大輝には、
幼なじみって繋がりしかないもん。
自信ない…。