• テキストサイズ

〜Mint Candy Story〜

第39章 -映画-(宮地清志)


清志がキャラメルポップコーンと
ジンジャーエールを買ってくれ、
いわゆる…カップルシートへ
清志と並んで座った。


ココの映画館は、
1番後ろがすべてカップルシートで、
2人掛けのソファでひじ置きもない。
なんてことないソファ席だが、
映画館だと思うと妙に意識してしまう。


1番端のカップルシートだったので、
隣は通路挟んで向こうにしかいない。


近くに他のカップルがいないだけ、
まだいいけど…。


清志と2人で映画ってだけで、
ただでさえドキドキしているのに、
カップルシートなんて…


「清志…知ってたの?」


「いや…前売りの特典しか見てなかった。」


「……。」


「ほんとだよっ!埋めんぞ‼︎」


さすが清志。
わたしの視線だけで、
言いたかったコトが伝わったらしい。


ほんとに…知らなかったのかな…。
もし、知ってたとしたら…


ううん‼︎ないない‼︎
そんなこと…あるわけない‼︎


はぁ…意識しすぎちゃうよ…。




ポップコーンに手を伸ばし、
気を紛らわしていると、
映画が始まり、
館内はさらに暗くなり、
映画が始まった。









・・




・・・



どうしよう…
正直映画の内容は
あんまり期待していなかった。


ありがちな、
女のコのモテ期到来の
お話だと思っていたから。


でも、恋ラビの設定とみゆみゆの役名、
それに結城海斗のせいで、
わたしはめちゃくちゃ感情移入してしまった。


さっきグッズに並んでる時に
近くにいた女のコたちも
言っていたように、
みゆみゆの相手役…結城海斗は、




少しだけ…少しだけだけど…








清志と似ていた。




/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp