第38章 -再会-(青峰大輝)
「な、な、な…何してるの⁈」
「なにって…すみれが口元に
ソース付けてっからだろ?
舐め取っただけじゃねーか。」
「〜〜〜っ⁈
ふ、普通そんなことしないでしょ⁈」
すみれはさっきよりも
真っ赤になっていた。
「これでもキスは
ガマンしてやったんだけど?」
「な…っ⁉︎あ、あのねぇ⁈
そういうことするなら…っ‼︎」
…っ⁉︎
「待てよ‼︎」
すみれが怒って
席を立とうとしたので、
オレは慌ててすみれの腕を掴んだ。
「今日が初めてじゃねーんだよ!」
「え…?」
「おまえがオレにぶつかったの…」
「ウソ…」
「おまえは覚えてねぇかも
しんねぇけどな。」
オレはジッとすみれの目を見て言う。
「はぁぁ…
つぅか、らしくねぇんだけと…」
「…?」
「前にぶつかった時から…
一目惚れしてたみたいなんだよっ‼︎」
「えっ⁈あの…っ」
「だから…礼なら…オレと付き合え‼︎」
***
1度会ってしまえば、こっちのもん。
それから、
オレはまず連絡先を聞き出し、
会う回数を重ね、
すみれが、年の差やら
なんだってダダこねるのを、
全部一蹴して、それからさらに半年後…
もちろんすみれを手に入れた。
---End---