第3章 -理性-(宮地清志)*★
自主練してから帰ったから、
けっこう遅くなった。
あいつに…ふたばにメールでもするか…
家の前まで来て、
ふとふたばの家を見る。
アイツまだ帰ってねぇのか?
ふたばの家は真っ暗だった。
気になったが、とりあえず家に入る。
「ただいまー。」
ウチは誰もいねぇのに
電気付いてんのかよ。
風呂も沸いてねぇんじゃねーの?
あーめんどくせぇなぁ。
ガチャ…。
「きゃあーーーーーーーっ‼︎」
「うわっ。なんだよ⁈うっせー!
つか、お前、何してんだよ⁈」
なんでウチの風呂にふたばが…⁈
風呂場のドアを開けると、ふたばがいた。
裸の…。
そう、裸だった。
オレは思わずその姿に釘付けになった。
「いやーーーーーっ。清志のバカッ!」
ふたばは思いきりドアを閉めた。
ふたばの焼けた肌…
元々色白なほうで、
日焼けすると赤くなるふたばも、
中学からテニスばかりしていると、
だいぶ焼けていた。
中学の頃、
「清志はバスケ部だから
日焼けしなくていーなー。」
と、よく言っていた。
だが、ウェアに隠れている部分…
肩や鎖骨…胸やおなかは、
相変わらず白かった。
柔らかそうな肌…それに胸…
最近オレだって気づいていた…。
ふたばが急に女っぽくなってること…。
でも、他のヤローどもも気づいてるとは
思ってもいなかった。