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〜Mint Candy Story〜

第31章 -電車-(青峰大輝)[前編]


-すみれside-


青峰大輝…⁈


わたしはガン黒大男…もとい、
青峰大輝を思わず見上げて、
目を離せなくなっていた。


「あ⁈なんだよ?」


青峰くんは、怪訝そうに
わたしを見下ろしていた。


「あのね、違ったらごめんね!
青峰くんて、帝光中⁈」


「…っ⁈
………だったらなんだよ?」


一瞬の沈黙のあと、
青峰くんはむすっとして答えると、
ちょうど電車が動き出した。


「やっぱり‼︎
青峰くんて、バスケ部でしょ⁈」


「………。はぁ…。
だったら、なんなんだよ⁈」


…?
わたしが興奮して言うと、
青峰くんは、さっきよりも
さらに不機嫌そうに答えた。


この話…イヤだったのかな…。
帝光のバスケ部…
しかも、青峰くんてたしかあの…
キセキの世代…とか言われてたし、
そういうの…嫌いなのかも…。


「ごめんね、急に。
あのね、わたしもバスケしてたの!」


「…”してた”?」


…?
なぜだか青峰くんは、
わたしの言い方に反応した。


「あ…うん。
バスケは中学まででやめたんだー。」


「…なんでだよ?」


青峰くんはやたら食いついてきた。


「あ…えっと…
ウチの学校、中等部からあるんだけど…
わたしは高等部から入ったから、
なんか出来上がったトコに
あとから入るの入りづらくて。
ほら、女のコってめんどくさいし。」


「ふーん。」


「あ!でもね、中1のとき、
青峰くんのプレイ見て、
それでわたし3年間頑張れたの!」


わたしは、今の話はしたくなくて、
中学の頃の話を始めた。


「…?オレの…プレイ?」


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