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〜Mint Candy Story〜

第29章 -噴水-(虹村修造)★


オレの制止は間に合わず、
ひかりはオレが着せた
ジャージのファスナーを
胸の下までおろしてしまった。


(…やべぇ。やっぱり…)


オレはついガン見してしまった。
濡れたワイシャツに
色白の肌と黒のブラが透けていた。


やっぱ…ひかりって…





けっこうデカいと思う。





「しゅ…修造っ‼︎‼︎」


やっと自覚したのか、
オレの視線に気付いたひかりは、
真っ赤になって、慌てて
ジャージのファスナーをあげた。


「とりあえず拭け!」


オレはバッグからタオルを出し、
ひかりに渡した。


「…ありがと。」


ひかりは恥ずかしそうに
タオルを受け取った。


「ジャージ着て帰っていいから、
トイレでワイシャツ脱いでこいよ。」


どうせ、部活で着てたTシャツは
汗だくだろうし、
濡れたワイシャツの上に
カーディガン着たとしても…
そっちのがやばい。


「え⁈だ、大丈夫だよ。」


「ひかりが大丈夫でも、
こっちが大丈夫じゃねーんだよ!」


「…⁇」


ひかりは自分のコトになると、
鈍感すぎる。


「おまえ、さっき灰崎と青峰にも
見られてたんだかんな⁈
周りにいた知らないヤツだって、
きっと見てただろうし…。」


あの場にいたヤツを全員シメたい…。


「そ…そんな見てるわけ…」


「見てんだよっ‼︎
男はそぉいうもんなんだよ。
オレ以外に見せんな!」


「…!」


言ったあと、少し恥ずかしくなり、
オレはひかりからタオルを奪い、
ひかりの頭をわしゃわしゃ拭いた。


「うわっ…修造っ…⁈
自分でやるってば…」


「…ダメだ。」


ひかりがやったら、
オレの顔見えちまうじゃねーか。


あん時のオレの顔は
あんまり見られたくなかった。


結局ひかりはそのあと
トイレに行かせ、
オレは一足先に席に戻った。


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