第21章 -大雨-(高尾和成)

だから、上目遣いは反則だっつーの！
しかもその格好…


「…っ⁈
早くシャワー浴びてこいって。
さっきからブラ透けてんだけど？
見せつけてんの(笑)？」


「えっ⁈」


オレが言うとすみれはやっと
胸元をバスタオルで隠した。


気がついたら成長してた…
女らしい丸みをおびたすみれの胸…
濡れたTシャツから透ける
ピンクのブラ…


すみれが胸元を隠し、
ホッとしたの半分…
残念なのが半分…。


「バ…バカッ‼︎」


「ぎゃははっ(笑)
ほら、早く行けって。」


「〜〜〜〜っ‼︎‼︎
もうっ。ヘンタイッ！バカッ！」


すみれは
逃げるように風呂場へ行った。


バタン…


すみれがドアを閉めて、
オレはやっとふぅっと一息吐く。


はぁ…。


意識しすぎんなって
散々すみれに言ったけど…



意識しすぎてんのは、
オレのほうだっつーの！


オレはさっきまで
すみれがいたトコロを
ジッと眺めて、またため息をついた。



こんな状況で…
気持ちおさえられっかな…。