• テキストサイズ

〜Mint Candy Story〜

第2章 -百合-(氷室辰也)★


-ゆりなside-



昨日からなんだか体が変だった。


なんだろう?
ダルいような…体が重い。


でも、熱もないし、
第一今日は陽泉との練習試合だ。



しっかりしなきゃ‼︎



陽泉の体育館へ入ると、
こちらが探す前に辰也くんから
話しかけてくれた。


暫くドキドキしながら話していると、
突然、




氷室
「ゆりな、具合悪いの?
なんだか顔色悪い気がするけど…」



そう言った辰也くんは、
心配そうに見つめながら、
わたしの頬に触れる。


恥ずかしくて動けない…
と、思っていたら、
こんな時に限って、
香山先輩が話しかけてきた。



辰也くんとの再会もつかの間、
わたしは自分のベンチのほうへ戻った。



香山
「アイツと…氷室と仲いいのか?」


ゆりな
「え?辰也くんですか?
この間、
助てもらっただけですけど…。」


香山
「助けてもらっただけで、
なんで”辰也くん”て呼ぶんだよ?」


ゆりな
「え…⁈あ…。
辰也くん…アメリカにいたから、
”氷室”って呼ばれ慣れないから、
ファーストネームで
呼んでほしいって…。」




岡村
「氷室っ。紫原はどこ行ったんじゃ⁈」


福井
「氷室っ。オレのタオル知らね?」



陽泉側から辰也くんを呼ぶ声がする。



香山
「どこが呼ばれ慣れてないんだよ?」


ゆりな
「……っ⁈」


辰也くん、騙したなぁっ⁈


思わず赤くなってしまった。



香山
「まぁせいぜい色男に騙されんなよ?」



香山先輩は呆れたように
ため息をついてわたしを見ていた。




いよいよ試合が始まる。
/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp