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〜Mint Candy Story〜

第19章 -誤解-(宮地清志)***


-現在-


という、経緯で、
わたしはホテルに戻るまで、
裕也のTシャツを着ていたのだった。


ホテルに着くといったん解散。
1時間後から夕食だった。

今回は合宿ではないので、
民宿に泊まっていた。食事付♪


食事付は、マネージャーにとって
大変ありがたかった。


食事の時間まで、
わたしは自分の部屋で、
濡らしてしまった服を干して
やっと自分の服に着替えた。


裕也には洗って返さなきゃ…。


裕也のTシャツは畳んで置いておく。



あっという間に1時間がたっていて、
少し遅れて食堂へ行くと、
バイキング形式だったため、
皆すでに食べ始めていた。


わたしも好きなメニューを取り、
トレーを持って席を探す。


あ♪


4人掛けの席にいつものメンバー…
宮地、大坪、木村の3人がいた。


「お疲れ〜♪」


木村と大坪が隣同士。
宮地の横が空いていたので、
わたしは宮地の隣に座った。


「お疲れ〜。」


「おう。つか、檜原、飯多くね?」


「どれも美味しそうなんだもん。」


「食えなくても知らないからな。」


「全部食べるもん!」


「大食いだな。太るぜ?」


木村と大坪が人の選んだご飯に
いちいち口出ししてくる。
”いちいち”とは言ったけど、
この感じが心地良い。


「ごっそーさん。オレ、行くわ。」


「おいっ…。」


宮地が行ってしまい、
微妙な空気になってしまった。


「ねぇ、宮地、どうしたの?
なんで機嫌悪いの?」


「「は⁈」」


木村と大坪にわたしが聞くと、
2人は顔を見合わせて困惑していた。


「だって、わたし来たとき、
挨拶もしてくれないし、無視だよ?
ヒドくない⁈」


「いや…そりゃなぁ…」


「まぁ…なぁ。あれはなぁ…」


「…なによ?」


2人は何か言いたそうだけど、
ゴニョゴニョにごしていた。


「帰りのバスも機嫌悪くて、
行きは隣に座ったのに、
帰り、2人分使って寝てたんだよ。
ぜーったい寝たふりだったし!
わたし、何かした⁈」


遠征のバスもだいたいこの4人で、
2人ずつ分かれて座ることが多く、
最近は特に宮地の隣が多かった。


でも、帰りのバスから、宮地は変。


「檜原さ、
裕也と付き合ってたのか?」


ため息をつきながら、大坪が言う。


「は…⁈」
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