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〜Mint Candy Story〜

第19章 -誤解-(宮地清志)***


「なぁに?」


「すみれ…それ…どうしたんだよ⁈」


「えっ⁈あ………。」


裕也の視線の先を見て、
慌てて裕也に背中を向ける。


今日は学校の名前の入った
白いTシャツを着ていて、
もちろんキャミも着てたけど、
濡れたせいで、
ブラが透けてしまっていた。


「水道止めるときに逆にしちゃって
水かぶっちゃって…ついでに床も…。
…………目立つ?」


「あぁ。白だろ?で、水色の花柄。」


「な…っ⁈」


恐る恐る裕也に聞くと、
最初こそ焦っていたくせに、
裕也は悪びれもせずに
ブラの柄まで言い当てた。


「もう!そこまで聞いてないっ。」


「さっさと着替えろよ。
荷物くらい取ってきてやるから。」


「…着替え持ってきてない。」


「は⁈」


「今日、練習試合だし、
終わったら民宿戻るだけだし、
替えのTシャツ持ってきてなくて…。
ハーフパンツならあるけど…。」


どぉしようかなぁ…


胸元をパタパタさせてみる。


「…うん!ピタッてなってなければ、
どうにかなるよね?」


「はぁ⁈」


裕也に同意を求めるが、
裕也は同意してくれなかった。


「あのなぁ…。」


「バス乗るし、帰るだけだし…。
あ!タオル掛けてれば大丈夫かな?」


とりあえず、
タオルを肩から掛けてみる。


「はぁ⁈バカじゃねーの。」


裕也がため息をつきながら言う。


「なんでよ?」


な…なんかムカつく…。


「だいたいなぁ…
そんな格好で戻ってみろよ?」


「…ん?」


裕也がわたしから目をそらす。


あぁ…そりゃ…そうかぁ…。
でもなぁ…。


「う〜ん…でも、女とはいえ、
わたしだし…。
皆、いまさら気にしないでしょ?」


むしろ、
公害ですみませんて感じだし。
バスケ部の皆…特に3年なんか、
よくも悪くもわたしを女扱いしない。


わたしもそのほうが気が楽だし。


「おまえ、アホか⁈
男ばっかりだろーが。
そんなんじゃ…◻︎○☆▲×…っ‼︎」


「ちょっ…」


裕也のことばに
思わず赤面してしまった。


「わ…わかったから!
でも、着替えないし…。」


「はぁ…。」


「ちょっ…⁈」


突然裕也がTシャツを脱ぎだした。
鍛えられた上半身があらわになる。



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