第13章 -親友-(高尾和成)
-高尾side-
ガチャ‼︎
「お兄ちゃんっ‼︎
わたしのシャンプー勝手…に…⁈」
真ちゃんの部屋で月バス見てたら、
突然ドアが開き、顔をあげると、
すみれちゃんが入ってきた。
それはたまにあることだったが、
今日は1つだけ違うことが…
すみれちゃんはバスタオル1枚だった…。
すみれちゃんも
固まってるみたいだけど、
それはコッチも同じなわけで…。
色白の肌…
キレイな首筋から鎖骨のライン…
胸元の膨らみ…
1つ下…とはいえ、女の身体だった。
オレは思わず見惚れてしまい、
暫く何も言えなかった。
だが、そのままでは気まずいと思い、
オレが茶化すと、
すみれちゃんは真っ赤になって叫び、
そのまま部屋を出て行ってしまった。
やっべぇ…やっちまったか…。
もっと優しく言ったほうがよかったか⁇
でも…今のオレには
あれが精一杯の対応だ。
好きなコのハダカ同然の格好を見て、
平常心でいられるわけがない…。