第13章 -親友-(高尾和成)
-すみれside-
ぜーったいお兄ちゃんだ…‼︎
もうっ。
お気に入りの…
大事な大事なシャンプーなのに…‼︎
せっかく気持ちよく
お風呂に入ってたのに、
わたしのシャンプーがなかった。
絶対絶対お兄ちゃんだっ‼︎
今日のお兄ちゃんのラッキーアイテム、
わたしが使ってる
フラワーシャンプーだったし…。
急いでお風呂をあがって、身体を拭き、
とりあえずタオルを巻いて、
お兄ちゃんの部屋に直行した。
ガチャ‼︎
「お兄ちゃんっ‼︎
わたしのシャンプー勝手…に…⁈」
「すみれちゃん⁈」
「……和成…さ…ん…⁇」
なんで⁈
ココ…お兄ちゃんの部屋だよね⁇
今日来てたっけ…⁇
あれ⁇お兄ちゃんは…⁇
頭の中にたくさんの疑問がクルクル…
「ヒュ〜♪
すみれちゃん、どしたの⁇
なんかのサービス(笑)⁇」
ニコッとした和成さんが、
ジッとわたしを見つめていた。
「え…⁇」
わたしは視線をおろし、
自分の格好をやっと思い出す。
「きゃぁぁぁぁぁっ‼︎」
バタンッ‼︎
慌てて隣の自分の部屋に戻った。
ど…どぉしよう…
和成さんに…ハダカ…
タオル巻いてるけど…でも…
好きな人にハダカ見られちゃった…
どぉしよう…っ。