第10章 -理想-(火神大我)*★
--after a week--
付き合い始めたとはいえ、
オレと篠崎は相変わらずだった。
みつば
「バーかーがーみーーっ‼︎
なにしてくれてんのよっ⁉︎」
パコンッ‼︎
火神
「いってぇっ!あぁっん⁉︎
おまえ、教科書で殴ったか⁈」
授業中、1回当てられて、
もう当たんねぇだろうと、
後半から寝ていて、
そのまま休み時間も寝てたのに、
いきなり篠崎が殴ってきた。
みつば
「なんでわたしの宿題のプリント、
あんたのと入れ替わってるのよ⁈」
火神
「あ⁈知らねーよ。
あ!だから、答え書いてあったのか。」
みつば
「今日は当てられても起きてたから、
感心してたら…。わたしのじゃない!」
火神
「あ〜?おまえも
ちゃんと答えてたじゃねぇかよ。」
みつば
「白紙のプリントで焦ったけど、
1回解いた問題くらいできるわよ。
てか、昨日一緒にやったでしょー⁈
なんで書いてないのよ⁈」
火神
「ノートに書いたんだよ。
したら、そっち忘れて、
でも、おまえのプリントがあった。」
黒子
「珍しく火神くんが答えたと思ったら、
そういうことだったんですね。」
かんな
「でも、2人で一緒に宿題やったんだね。
仲いいじゃない♪」
火神/みつば
「仲良くないっ!」
みつば
「はぁ…。」
黒子
「そういえば、
緑間くんの話によると、
秀徳の宮地さんは頭も良くて、
部活居残り禁止期間も特別に
練習を許可されているそうですよ。」
な…っ⁈なんで急に宮地の話なんか。
火神
「な…なんだよ、急に。」
みつば
「あぁ。清志くんは
いつも勉強教えてくれてたなぁ。」
はっ⁈
こいつ、宮地のこと、
フッ切れたんじゃなかったのかよ⁈
かんな
「でも、そ〜んなこと言いながら、
みつば、いつものろけてるじゃない。
今日だって…お…」
みつば
「かんな〜〜っ!」
火神
「な、なんだよ⁈」
”お”って…なんだ?
聞こうとしたら、休み時間が終わり、
オレはまた寝た。
そして、昼休み…
黒子と購買に行こうとしたら、
篠崎に呼ばれた。
みつば
「火神っ!」
火神
「なんだよ?」
みつば
「ちょっと来てっ!」
火神
「お、おいっ。どこ行くんだよ?」
篠崎に腕を引かれ、
連れていかれたのは屋上だった。