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〜Mint Candy Story〜

第10章 -理想-(火神大我)*★


火神
「つか、”なっちゃったみたい”って、
ど…どういう意味だよ⁈」


それって”好き”とは違うのか?
あぁぁっ。わっかんねぇ…。


みつば
「す…好きっ。
でも…こないだまで…その…
清志くんのこと好きだったのに…
すぐ火神のこと好きになって…
軽いのかな…とか。
そ、それに…火神は、
かんなみたいなコのほうが
好きだと思うし…。」


火神
「勝手に決めんなっ!」


そこまで聞いて、
オレは思わず篠崎を抱きしめた。


みつば
「火神…⁇」


火神
「いつ…オレが藤宮のこと、
好きっつったんだよ⁈」


オレは篠崎を強く抱きしめた。


みつば
「前に…おとなしい人が好みって
言ってたし…。
かんなが…緑間くんのこと好きって
言ったとき…投げやりだったし。
かんなみたいなコが…
火神は好きなんだろうな…って。」


はぁ…。


オレは篠崎を抱きしめてる力を緩め、
篠崎の顔を見つめた。


火神
「おまえさ、その思い込み激しいの、
少しは治せよな。」


みつば
「な…っ⁉︎
別に…思い込み激しくないよ。」


火神
「激しいっつぅの。
オレは藤宮のこと好きだなんて、
1回も言ってねぇし、
こないだだって、勝手に
彼女いるって決めつけやがって。」


みつば
「あ…それは…」


篠崎が慌てていた。


火神
「あの服はアレックスっつって、
オレのバスケの師匠のだよ。
彼女でもなんでもない。
わかったか⁈」


みつば
「…はい。」


火神
「よし。
あとは気になることないよな?」


みつば
「あ…ある。」


火神
「は⁈まだあんのかよ⁈」


これで誤解は解けたと思ったのに、
篠崎はまだ何か言いたげだった。


みつば
「なんで…抱きしめてくれてるの?」


火神
「は⁈それは…。
それくらい、もうわかってんだろ?」


みつば
「わ…わかんないよ。」


篠崎がスッとオレの腕から離れた。


…っ⁈


火神
「は…離れんなっ。
好きだっ!オレと付き合えっ!」


オレはすぐに篠崎の腕を取り、
もう1回抱きしめた。


みつば
「…うんっ!」


初めて篠崎から、
ギュッと抱きついてきてくれた。


こいつもなんだろうけど…
理想のタイプとはたしかに違うが、
オレはこいつが1番しっくりくる。
それだけは間違いないな。




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