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〜Mint Candy Story〜

第10章 -理想-(火神大我)*★


「とりあえず、オレんち行くか。」


「な…なんでっ⁈」


「あのなぁ…」


何を意識してんだか、
篠崎は真っ赤になって聞いてきた。
でも、その感じがいつもと違って、
オレはまた篠崎のことを
可愛いと思ってしまった。


「雨やみそうにないし、ウチ、そこだし。
べ…別に何か考えてるとかじゃ…
つか、お前、意識しすぎだろ⁈
お前なんかに変なことするかよ⁉︎」


「…っ‼︎別に…”なんで?”って
聞いただけじゃない‼︎
だいたい、へ…変なことって何⁈
意識しすぎはどっちよ‼︎」


「オレは別に…ぶぇっくしょん‼︎」


「わたしだって…クシュンッ‼︎」



オレ達は同時にくしゃみをして、
お互い顔を見合わせて暫く笑った。


「…とりあえず行くぞ。」


「うん。」


結局オレんちに来ることになった。
そういえば…カントクとアレックス以外で、
女がウチ来んのって…初めてだな…。


そう思うとなんか急に焦った。


どうすればいいんだ?
いや…いつも通りでいいんだよな。


「おじゃま…します。
火神って…一人暮らしなの?」


部屋を見て篠崎はポカンとしていた。


「ん?あぁ…。
今、タオル持ってくるから。」


…にしても、濡れたなぁ。
タオルを出しながら、
オレは先に着てた服を脱いで、
体を拭いて着替えた。


…あいつも濡れてたよな。
シャワー浴びたほうがいいのか?
こういう時、どぉすりゃいいんだ…?


キレイめなタオルを出して、
適当にTシャツを出そうとしたら、
アレックスがおいてったTシャツと
ショートパンツがあった。


コレでいっか。


オレのTシャツ着るよりいいだろ。


「これ、タオルと着替え。
とりあえず着替えてこいよ。
洗面所、廊下出て右な。」


オレはタオルと着替えを渡した。


「あ…ありがと。…コレ…?」


「コーヒーでいいか?
あったかいのいれとくから、
早く着替えてこいよ。」


固まってる篠崎に声をかける。


「火神…彼女いたんだね。」


「は⁈彼女⁈いねーよ。」


「彼女の服、いくらわたしでも、
他の女に貸したら、彼女が怒っちゃうよ。」



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